SDGsの経営への活用
SDGsとはSustainable Development Goalsの略で2015年9月の国連サミットで採択されました。日本語では持続可能な開発目標と訳されます。「誰一人取り残さない」という原則のもと、持続可能で多様性と包摂性のある社会の2030年での実現が目指されています。SDGsには17のゴールと169のターゲットが定められています。貧困や飢餓の撲滅、女性の地位向上など社会的なゴールに加えて、経済や環境に関するゴールもあります。
SDGsは経営に活用することができます。SDGsの観点を経営方針や経営戦略に取り入れることで、持続可能な社会の実現に貢献するというだけではなく、事業自体の持続可能性を高めることにつながります。その結果、世の中の変化に対応しながら、30年先や50年先にも存在し続けられる事業体を目指すことが期待できます。
例えば、ゴール12「つくる責任 つかう責任」は持続可能な生産消費形態の確保に関するもので、環境に配慮した商品、食品廃棄物の削減など、生産や商品に関して持続可能性を実現することが目指されています。このゴールに取り組むことにより、環境に関心のある顧客や消費者の満足度を高めることができます。その結果、売上の増加やブランド力の向上の実現につながるでしょう。
《 岡本 麻代 / 中小企業診断士 》