合同会社と株式会社

 起業や個人事業からの法人成りを考える際に、合同会社と株式会社とどちらがいいのか迷うことも多いようです。

設立手続きや費用、会社の組織・運営、資金調達の手段など違いがありますが、一般的には将来事業を拡大したいと考えているのであれば、株式会社を選択することをお勧めします。合同会社と比較すると、設立や運営などにおいて費用や事務負担などは大きくなりますが、個人事業をそのまま法人化した会社から世界的な大企業まであらゆる事業内容や規模に対応することができます。また取引先、顧客、金融機関に対して、あるいは人材の採用面において信用度や知名度が高いこと、資金調達手段の選択肢が多いことなどメリットは大きいです。

 一方、特に事業の拡大を考えていないが許認可などの理由でとりあえず法人格が必要な場合は合同会社がいいでしょう。また、とにかく費用や手間をかけずに会社を設立したい方、フラットな社員関係を維持しながら事業を行なっていきたい方、あるいは特定の技術・ノウハウ、ブランドなどが核として評価される事業(コンサルタント、デザイナー、美容院、飲食店など)などは、法人成りを考える際に合同会社を選択するのもいいかもしれません。

 法人化するにあたっては、まずその目的や必要性(なぜ法人化するのか)を明確にして、その上で合同会社、株式会社それぞれのメリット、デメリットを十分に検討・比較することが必要です。

《 前田 通孝 / 中小企業診断士 》