「経営力向上計画」を策定してみませんか?
経営力向上計画とは、その名のとおり自社の経営力の向上を図るための計画であり、計画を策定し、国から認定を受けた中小企業者・小規模事業者は税制や金融などの支援を受けることができます。
経営力向上とは、自社の持つ経営資源を事業活動において有効に活用することであり、中小企業者・小規模事業者が、有能な人材の育成、設備投資、効率化を図るための情報システムの構築などを行うことにより「稼ぐ力」を強化することを目的としています。
支援措置としては、設備を取得した場合の固定資産税の軽減、政策金融機関による低利融資などのほか、一部補助金における優先採択(審査時の加点)などがあります。
また、計画申請書に盛り込む内容は、①企業の概要、②現状認識、③経営力向上の目標および経営力向上による経営の向上の程度を示す指標、④経営力向上の内容、⑤事業承継などの時期および内容(事業承継などを行う場合に限る)などで、実際に作成するのは3枚程度ですのでそれほど負担なく作成できます。
自社の経営をあらためて見つめ直して今後の事業目標を明確化・具体化するためにも、経営力向上計画を策定し、認定を目指すことをお勧めします。
<参考サイト>
中小企業等経営強化法 経営力向上計画策定の手引き
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/kyoka/pdf/tebiki_keieiryoku.pdf
《 前田 通孝 / 中小企業診断士 》