フレックスタイム制のすすめ
事業主の皆さんは、フレックスタイム制を知っていますよね。勤務開始と終了の時刻を従業員に委ねる制度です。ご存知のように、通常はコアタイムとフレキシブルタイムが設定され、定められた時間帯だけ勤務していれば、あとは何時に出社し何時に退社してもOKという働き方です。所定労働時間は1カ月単位で定めることが多く(これを清算期間といいます)、従業員は日々何時間勤務したとしても、この清算期間で合計した時間分の勤務をこなせば良いのです。
働き方改革では、このフレックスタイム制も改正されました。これまで清算期間は1カ月以内の期間と定められていましたが、法改正で3カ月まで設定できるようになりました。つまり、労働時間の配分の自由度が増すことになるわけです。
厚労省の手引きでは、6月に長く働いた分、8月には早く帰り、夏休みの子供と多くの時間を過ごすことができるという例が紹介されています。
上手く利用すれば残業代などの節約にもつながりますので、ぜひ導入を検討してみて下さい。
《 馬場 一成 / 特定社会保険労務士 》