建設業許可と融資

事業を営むためには必要な許認可を取得する必要があります。建設業では一定規模以上の工事を請負う場合「建設業許可」が必要とされています(元請か下請かは問わない)。そして融資の申込を受けた場合、金融機関等でも許認可の取得状況を確認します。

建設会社への融資を審査する際、金融機関等では「受注明細」の提出を依頼することがあります。受注明細を依頼する主な目的は、今後の「業績や資金繰り」見通しの把握です。一方で、それとは別に「建設業許可がないにも関わらず、許可が必要な工事を受注していないか」という点も確認することがあります。

中には「元請ではないから建設業許可は不要」と考えている方もいらっしゃいます。しかしながら「実際には建設業許可が必要だった」結果、融資を受けられないというケースも発生しています。このようなことを未然に防ぐためにも、建設業許可が必要かどうか改めて確認することをお勧めします。

《 森川 泰裕 / 中小企業診断士 》