ホームページからの問い合わせを増やす!フォーム改善のポイント

ホームページから問い合わせが来ない!?

ホームページは、企業の営業マンです。
せっかく作ったホームページから「お問い合わせを獲得したい」と、ホームページにお問い合わせフォームを設置している企業やお店は多いです。

しかし、実際のところ、フォームからのお問い合わせは「月に数えるほどしかない」もしくは「他社からの売り込みしか来ない」、「変な英語のメールがたくさん届く」というように、本来期待していたお問い合わせフォームがうまく機能していない状況ではないでしょうか?

この記事では、より多くの問い合わせを獲得するためのフォーム改善について紹介をしていきます。

現状分析をしてみましょう

まずは、問い合わせフォームに関する現状を正確に把握することから始めます。

①ホームページには、毎月(もしくは毎日)何人がアクセスされていますか?
②お問い合わせフォームがあるページには、毎月(もしくは毎日)何人がアクセスされていますか?
③お問い合わせフォームからの問い合わせは、毎月(もしくは毎日)何件ありますか?
 (そのうち、営業メールやスパムメールを除くと、何件になりますか?)

これらの数値は、ホームページ内に組み込まれている分析ツール(例 Google Analyticsなど)から取得することができます。(もし、こうした分析ツールを利用できない場合は、正しく判断ができませんので、何かしらの分析ツールを導入することをおススメします。)

「お問い合わせ」を目立たせる

ホームページ内の記事の途中に、「お問い合わせはこちら」というボタンを追加してみましょう。

「記事を読んでいる最中に詳しく聞いてみたい」と思える場所で、お問い合わせフォームへと誘導してみましょう。

フォームをシンプルにする

お問い合わせフォームのあるページまでたどり着いた人のうち、お問い合わせに至った人の割合(上記③÷②)が低いホームページが多く見受けられます。

問い合わせが少なくなってしまう課題としては、入力項目が多煩雑であることが考えられます。

事業者側からすると、問い合わせの際に、情報を知りたい、という意図があります。
会社名、名前、電話番号やメールアドレス、問い合わせ内容だけでなく、性別、年齢(年代)、メールアドレスの再入力、部署名、郵便番号、住所、何で当社製品を知ったか?など、まるでアンケートのように入力内容を求めていると、「手短に聞きたいだけなのに、、、」という人にとっては、嫌気がさしてくるのです。

・問い合わせ内容
・返信するための電話番号、またはメールアドレス
・会社名
・名前
程度の、必要最低限の入力項目に減らすことで、問い合わせ率が向上します。

まずは、気軽に問い合わせをしてもらう、ことを目的とし、それ以上の情報は、問い合わせを受けた後に、別途取得する運用にしてみてはいかがでしょうか?

電話番号をフォームの近くに掲載する

フォーム入力が面倒くさい人にとっては、電話番号が近くに表記されていると、フォーム入力をせずに電話問い合わせに変更する人もいることでしょう。
お電話での問い合わせはこちら というようなボタンの設置や電話番号の表記をする工夫をされるとよいでしょう。

ニーズにあったコンテンツを提供する

問い合わせをする、ということ自体、そもそもハードルが高いものです。
「ちょっと聞きたいだけなのに・・・」という人にとっては、すぐに解決するようなコンテンツが必要です。

同じような問い合わせが来る場合には、よくある質問(FAQ:Frequently Ask Questions)としてまとめたページを用意しておきます。
⇒よくある質問ページのアクセス数も把握しましょう。

資料請求を希望する方には、問い合わせ不要、登録なしでPDFなどをダウンロードできるようにしておきます。
⇒アクセス解析ツールで資料ダウンロードの件数を把握しましょう。

これらの対策は、問い合わせが増えることには繋がりませんが、来訪者が簡易的に聞きたいことを解決できれば、次はより深い問い合わせに結び付けられるようになります。

いずれの取組みも些細なことではありますが、ユーザー体験(UX:User Experience)を向上させることはとても大事です。

ぜひフォームの見直し・改善に取り組み、問い合わせ向上に努めてください。

《 眞本崇之 / 中小企業診断士 》