国の政策方針を知って、自社に最適な制度を活用しましょう。
中小零細企業に対する国の政策方針は、中小企業庁が毎年国会に提出する報告書の「中小企業白書・小規模企業白書」(以下、各白書)に示されています。この内容に基づき、融資制度、補助金等の各種支援制度が実施されます。
2024年度の各白書は5月10日に閣議決定されました。毎年、複数のテーマとキーワードについて示されています。テーマのひとつとして「生産性向上、省力化の取組み」や成長につながる「人、設備、M&A、研究開発」への各投資とこれら進めるための資金調達があります。
この方針に基づき今年度からは、新たに「中小企業省力化投資補助金」の公募が始まっています。最高で1,500万円(諸条件有り)までの補助金が交付されます。まさに、今年度の各白書で謳われている「省力化」、「設備」、「資金調達」に該当する制度です。
各白書は、例年ゴールデンウイーク前後に閣議決定され、概要版がその1か月程前に公表されます。また、前年の8月中旬頃に公表される 「中⼩企業・⼩規模事業者・地域経済関係 概算要求等ポイント」で次年度の施策の方向性の大枠を知ることができます。
これらの情報を参考に、自社に最適な制度を先取りする準備として活用してはいかがでしょうか。
参考URL:経済産業省
https://www.meti.go.jp/press/2024/05/20240510002/20240510002.html
《早川 昌宏/ 中小企業診断士 》