自社の経営向上の加速化に国の政策を活用する。
前回に引き続き、「中小企業白書・小規模企業白書」(以下、各白書)を自社経営の参考にする考え方についてご紹介してます。
中小零細企業に対する国の政策方針は、中小企業庁が毎年国会に提出する「中小企業白書・小規模企業白書」(以下、各白書)に示されます。各白書は毎年、複数のテーマとキーワードについて示されています。
国の中小零細企業に対する政策には継続性があります。今回は、各年度の主なキーワードの関連性に焦点を当てます。
2020年「中小企業の新陳代謝」、「生産性の低い企業の退出」
2021年「危機を乗り越える力」
2022年「経営者の自己改革」
2023年「変革の好機を捉え成長」
2024年「生産性向上の取組の強化」
また、共通して取り上げられているキーワードとして、「支援機関の有効活用」、「デジタル化」、「事業再構築」があります。
これらをまとめると次のようなことが分かります。
「中小零細企業の新陳代謝を促し、生産性の向上を図るには、経営者の自己変革が求められます。
コロナ禍による「危機を乗り越える」には、社会生活の変化を前向きにとらえ、自社の強みを活かすことが重要です。また、「生産性向上を強化する」には、デジタル化の推進等をはじめとした各種設備投資や事業転換等を図る事も重要です。」
自社経営向上に各制度や支援機関を上手く活用しながら加速化させてはいかがでしょうか。
参考URL:中小企業庁
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/index.html
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/syoukiboindex.html
《 早川 昌宏/ 中小企業診断士 》