バズったら、売れる?

 SNS投稿を自社の商品・サービスのプロモーション施策として活用する流れは、世の中に定着してきました。やはり、コストを掛けずにプロモーション施策が打てるのは嬉しいことですよね。
 しかし、投稿内容の方向性が少し変になってしまっている、具体的には「いかに目立つか」を目的とした投稿を繰り返す事業者様をお見掛けすることが多くなっています。「過剰なまでのバズ信仰」つまり「バズったら、売れる」という認識がこの流れを作ってしまっているように感じます。本当に「バズったら、売れる」のでしょうか?

この疑問を考える前にまずは「バズ」って何?というところから確認していきましょう。

 上の図のように、情報発信者が投稿した内容を別の誰かが「共有」する。その共有した内容を、また別の誰かが「共有」する。この「共有」という行動が繰り返され1つの投稿内容が多くの人に拡散された状態を「バズ」状態と呼んでいます。さてこの「バズ」状態ですが、みなさんが想像している状態と一致していますか。少し違和感を感じませんか?

 みなさんが想像しているのは上の図のような状態ではないでしょうか?
商品・サービスを購入→感想を投稿→身近な人が共有する。どうも「バズ」状態とは違いますね。ここでは「いかに多くの人に商品を買ってもらうか」が鍵となります。つまり「バズったら、売れる」のではなく、「売れたから、バズる(正確にはバズっているように見えているだけですが)」わけです。

「目立つことを意識した投稿」はあまり意味がないことは、何となくイメージできたでしょうか。では、「投稿」に意味が無いかというともちろん意味はあります。只、その目的は「長い時間をかけて、潜在顧客の信頼を高める」ことです。どういった内容が有効かは是非、ネリサポの販路開拓専門家にご相談ください。

《 平林丈晴 / 中小企業診断士 》