中小企業診断士が巡る、練馬の街 〜保健師office Cheer UP合同会社〜

今回は練馬区内で開業保健師としてご活躍されている保健師office Cheer UP合同会社代表社員の岸波 真理さんをご紹介します。
保健師は健康支援の専門職で、主に企業や自治体等で病気の「予防」や健康増進、保健指導、相談業務を行う仕事です。

Information

保健師office Cheer UP合同会社
代表社員:岸波 真理
サービス内容:企業向けの産業保健サービス等

起業のきっかけ:ご指名が背中を押した、独立への一歩

起業前は保健師として健診センターに勤務されていた岸波さん。担当替えのタイミングで「岸波さんに今後もお願いしたい」と、担当継続を望む声が届くようになったことが、独立のきっかけでした。

子育てもひと段落し、働き方を見直すタイミングが重なったことで、個人事業主として開業に踏み出しました。

個人事業主として1年ほど活動したのち、行政との取引も視野に入れて法人化。着実に歩みを広げてきた開業保健師です。

独立してよかったことのひとつは、「時間を自由に使えるようになったこと」。仕事もプライベートも、自分のペースでコントロールできるようになったと笑顔で話してくれました。

現在の事業:多様な企業で従業員の健康をサポート

現在は産業保健サービスを10社前後に提供しています。契約先は従業員50名規模の中小企業から2,000名規模の企業まで幅広く、業種もさまざまです。

現在は従業員を抱えずに、岸波さんが1人で対応していますが、一人だからこそできる細やかな関与が特徴です。自分が目の届く範囲で対応できる「10社前後」という目標を当初から持ち、それを当初の計画より早く達成しています。

誠実さと「110%」の姿勢

岸波さんが大切にしているのは、「誠実に依頼に向き合うこと、求められていることに対して110%で応えること」という一貫したスタンスです。

企業側が依頼することをただこなすだけでなく、その一歩先まで考え行動していくことで、信頼を積み重ねています。

過去にお仕事をご一緒した企業からのご依頼も多いとのことですが、この信頼の積み重ねがつながっているものと思います。

保健師×キャリアコンサルタントという独自の視点

保健師としての専門性に加え、キャリアコンサルタントの資格も取得しています。

理念は「健康とキャリアで、輝く未来を創る」。

従業員との健康面談においても、単に体の状態を確認するだけでなく、「その人がどう働きたいか」「今後のキャリアをどう描いているか」という視点を交えながら対話を行っています。健康管理とキャリア支援を一体で提供できる点は、他の産業保健サービスとの大きな差別化ポイントです。

今後の展望:仕組みづくりとコミュニティへ

考えたことはまず動いてみる——そんな行動力が岸波さんの強みです。

今後の展開もすでに具体的に描かれています。

▼面談予約の仕組みづくり

契約企業の従業員が、空いている時間に直接面談予約できるシステムの構築を検討中。より気軽に面談をしてもらえるようにするとともに、面談の結果必要に応じて産業医と連携することで、より安心して利用してもらえるようなサービスを提供していきたいと考えています。

▼ キャリアセミナーの展開

既存の契約企業に対して、キャリアコンサルタントの知見を活かしたキャリアセミナーの提案も予定しています。健康経営の推進とキャリア支援の掛け合わせは、企業側にとっても魅力的な切り口となるはずです。

▼ コミュニティ運営への挑戦

将来的には、高齢者向けの健康支援、休職者向けのコミュニティ、女性向けのコミュニティなど、個人に寄り添ったコミュニティ運営も将来はやっていきたいと語る岸波さん。産業保健の枠を超え、「健康に生きること」を地域全体で支えていく構想です。

まとめ

「健康とキャリアで、輝く未来を創る」という理念のもと、企業と従業員の双方に向き合い続ける開業保健師。

受託業務をこなすだけにとどまらず、自らの強みを掛け合わせながら、新しいサービスの形を模索し続けています。

インタビュー中も明るく笑顔が絶えず、話しやすい雰囲気が自然と場をなごませてくれました。そんな人柄もまた、企業や従業員から信頼を集める理由のひとつだと思います。

人手不足の中で人材の定着や健康に働き続けられる環境づくりは多くの企業で課題となる中で、今後のますますの活躍が楽しみです。

熊谷 友貴 <アドバイザー>

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