新規事業開発の視点②

 前回コラム新規事業開発の視点①で新規事業開発のひとつとして両利きの経営の視点をご紹介し、知の探索の重要性と実行面での経営者等のリーダーシップの重要性を述べました。

 本コラムではこれによって新たな価値を生むための実際の「行動」に視点を当てた「創発的戦略」を紹介します。

 創発的戦略とは最初から明確に意図したものではないが、行動の一つ一つが集積されてその都度学習する中で一定のパターンが形成される状態です。外部環境の変化等に対応する過程で、当初の戦略が必ずしも実現せず、意図しなかった戦略が実現することはよくあります。下記の図のように創発的戦略で行動する過程で、下から湧き上がるように一定の方向性が形成され、実現された戦略が形成されるということは大切な視点です。

 新規事業開発の視点①コラムで述べたようにAIで「知の探索」はできませんが、創発的戦略も同様にAIでは難しいでしょう。

                                

 本コラムで知の探索は創発的行動によってもたらされるという視点を紹介しました。

現場レベルの創意工夫を促す環境も新規事業実現に大切とお分かりになられましたでしょうか。

《 丸山 龍太郎 / 中小企業診断士 》