中小企業診断士が巡る、練馬の街 〜POMME de REINETTE〜

2024年9月に上石神井に店舗を設けた佐藤様。お店の名前は、“POMME de REINETTE”(レネット種のリンゴ)お店のロゴのとおり、「リンゴ」が目印です。 アップルパイやモンブランといった季節の果実を使ったケーキが特徴です。開店から2年を経て、創業前とこれまで、今後の洋菓子作りへの想いをお聞きしました。

店舗情報
店名: POMME de REINETTE
(ポムドレネット:フランス語で「レネット種のリンゴ」という意味)
- 商品: モンブラン、ショートケーキ、チーズケーキ、マドレーヌ、フィナンシェ、クッキーなど
- 住所: 東京都練馬区上石神井1-17-14
- 営業時間:木・金11:00 - 19:00 土・日・月10:30 - 18:30
- 定休日:火曜日、水曜日(不定休あり)
- TEL:03-6904-8012
公式Instagram:
開店への想いとビジネスプラン
―はじめに、佐藤様の創業・起業への当時の想いをお聞かせください。
二十歳の頃から、パティシエである父の影響から、30歳には独り立ちしたいと考えていました。日本で3軒、フランスでも3軒で修行を積み、レストランや個人店などさまざまな形態のお店で腕を磨きました。そのお店のケーキやお菓子を全て作れるようになることを目標に、更に次のお店を目指すという繰り返しで、スーシェフ(フランス語で「副料理長」を意味する言葉)やシェフを務めさせてもらい、技術を培い人脈も作り上げました。
―なぜ、昔、起業へ踏み切れなかったのですか?踏み切ったきっかけは何か、「ご自身で創業し、洋菓子屋を経営する」いう人生プランなどはどのように出来上がりましたか?
その後、企業系の洋菓子店でも学び、その頃から自身のお店を持つことが、はっきりと目標となってきました。気が付けば40歳を過ぎ、出店候補の立地を探していました。そんな中で、ネリサポ(練馬ビジネスサポートセンター)の「創業塾(創業!ねりま塾)」を知り、創業の基礎も勉強し、ビジネスプランを磨きました。

地元愛と家族愛、とタイミング

―お店の候補地がいくつかあったと思います。この練馬・上石神井にお店を設けた理由をお聞かせください。
練馬に住みつき20年近く経っており、住みやすさや子どもの転校は避けたいと思い、物件を探していました。「練馬」は練馬でも「東武練馬」へも見に行きましたよ(笑) 上石神井のこの物件は自宅も近く、駅の近隣に洋菓子屋もない。物件のオーナー様も飲食店や洋菓子屋などに入居してもらいたかったそうです。勤めていた洋菓子屋も後輩の指導も行き届き、辞めるタイミングも揃った形でした。全てが「ハマった」形でスムーズに進みましたね。
また、妻もこの場所は気に入ってくれました。妻はデザインを職にしていたので、店舗構えや立地、このあたりの感覚が良かったです。この後押しはとても心強かったですし、今のお店があるのも、妻のおかげです!


―開業してから、お客様との出来事でいちばん印象に残っていることなどあればお聞かせ下さい。
「ここ(上石神井)にケーキ屋さん、欲しかったのよ!」という声をよく聞きます。ありがたいと思うとともに、この立地への出店戦略は正しかったと確信しました。また、ある時は、レモンケーキを買っていただいたお客様から、1時間後に「このお店のレモンケーキ、全部ちょうだい!」とお電話をいただいたこともありました。芸能人の方が、このお店の洋服全部買うみたいな感じですね。
お客様へ届けるプロとしての想い
―ここまでの2年、いかがでしたか?良かったことや楽しかったこと、いちばん苦労したことは何ですか?
苦労したと感じたことはありません。フランスの修行時代にはケーキが生活の一部であることを実感しました。ケーキ片手に街中を歩く人もいるのです。広尾のお店ではお洒落でスタイリッシュなお菓子を数多く見てきました。その場所、場所でいろいろなケーキの顔があります。そんな形でケーキに触れるようになりましたので、新しいケーキ作りをしている時は苦労とは思いません。
―そんな中で、今後のお店作りや洋菓子作りへのお考えをお聞かせ下さい。
もちろん、失敗する時はあります。ただ、その失敗も、専門店らしく、お客様に求められる美味しいケーキを作ろう!という原動力になっている気がします。
―最後に、お客様へメッセージをいただけますか?
ただ一言。 「いつもありがとうございます。」 感謝しかありません。
佐藤様、ありがとうございました。POMME de REINETTE 佐藤様のますますのご発展ご活躍を心より祈念しております。
【取材を終えて】
私が佐藤様と初めてお会いしたのは、物件契約前後のスケルトンの店舗でした。そこから2時間、詳しい話を交えながら、開店前のお気持ちもお聞きしていたつもりです。 今回、開店から2年経ち、改めて取材をさせていただきましたが、開業前後のお気持ち、それ以前のこぼれ話もお聞きできました。フランス・東京とパティシエとして修行を積まれ、そして経営者としての目線も身につけられた佐藤様。楽しさと自信に満ち溢れていらっしゃいました。 そんな物語のこもった洋菓子を、皆様も堪能してみてはいかがでしょうか。


森 彦明
中小企業診断士/事業承継士
得意分野は『BtoB直販法人営業』と『事業承継』。実家の和菓子屋(既に職人もいなければ店舗もない、和菓子の作れない和菓子屋。会社だけが残った創業100年余りの会社)を事業承継しました。 社長業の苦労とやりがいを知るコンサルタントです。





