補助金事業は、「採択されるのは大変」、「事業を実施するのも大変」、「実績報告が一番大事」
中小企業の経営者の方々にとって補助金の活用は、とても力強い資金調達手段です。最も身近な「小規模事業者持続化補助金」をイメージしながら、ご紹介をしてきたいと思います。
補助金事業に採択されるには、事業計画書を作成します。公募要領で求められている要件を漏れなく記載する作業になります。
初めての方が、挑戦するには、なかなかハードルが高く感じられるものです。
採択されたら、事業計画書に記載した内容通りに事業を実施していくことになります。
事業計画作成時に実施内容の検討が不十分だと、実際に事業を始めたら、「上手くいかない・・。」となってしまいます。
そして、最後に実績報告書を作成し、内容に不備が無いことを補助金事務局が確認した後に、ようやく補助金が振り込まれる(支払われる)ことになります。
ポイントは、お金の使い道について、証跡をしっかりと残すことです。「いつ、どこで、何に、幾ら、どのように払った」等を、また、費目によっては「見積書、発注書、業務完了報告書、請求書」等々も必要になります。
補助対象になる費用項目や資料の作成方法については、公募要領や手引き等に記載されていますので熟読して下さい。最悪の場合、補助金が受け取れないようなことになってしまいます。
一度経験すれば、他の補助金でも難易度の差はありますが、基本的な考え方は似ています。ご自身の事業経営の方向性を見つめる良い機会にもなりますので、上手く活用することをお勧めします。
《 早川 昌宏 / 中小企業診断士 》