生成AIのビジネス活用を考える

現在、第3次AIブームが到来していると言われています。

そもそもAIとは、「人間の脳の働きを再現しよう」という学問の総称です。これまでAIは専門知識を有する一部の人々に限られた分野でした。しかし、ChatGPTに代表される「生成AI」の登場により、状況は一変しました。誰もが直感的にAIを活用できる時代、つまり「AIの民主化」が始まりました。

この変化は、多くの人々が有効性を感じています。ビジネスの現場でも、AIは単なる検索エンジン以上の力を発揮する可能性を秘めています。しかし、まだまだその活用方法は限られているようです。生成AIをネット検索の延長線上で考えるのは非常にもったいないと感じます。

事業を進めていく中で、コピーライティングのように文字を扱うこと、ポスターやロゴなど画像を作成することは様々な専門家の力が必要となることがあります。経営資源が豊富にある大企業の場合、これらの業務を内製化したり外注に出したりすることで対応していきます。
一方、個人事業主や中小企業の場合は、経営資源に限りがあることが多いため、上記のような業務を行うには創意工夫が必要となります。その一つの手段として「生成AIの活用」は有効な選択肢となります。具体例を挙げて見てみましょう。

例えば、「言語生成AI」は色々な文章を際限なく考えてくれます。最近では小説の一部を書き上げたり、広告コピーの作成にも使われています。
「画像生成AI」は創造的で美しい画像やイラストを生み出してくれます。ファッションデザインのアイデアを生み出したり、広告用のビジュアルを制作することができます。

例:夏用男性サンダルの新商品案

最後に「音楽生成AI」です。音楽の知識がなくても音楽や効果音を生成することができます。動画広告の音楽などを作成してみてはいかがでしょうか。また、テキストから会話を生み出す「音声生成AI」の精度も飛躍的に向上しています。

生成AIは、私たちの日常やビジネスに新たな価値を提供してくれます。今後もこの技術をうまく活用し、さらなる恩恵を受けられるようにしていきたいものです。

《 平林丈晴 / 中小企業診断士 》

❖経営ミニコラムをさらに深掘り!

▶neri・made36号掲載 "生成AIを上手に活用して販売力UP!"
 ChatGPTを使って、新製品を考えてみましょう!

▶WEB限定アニメーション動画も公開中!
さぽっとくんと学ぼう!生成AI(ChatGPT4.0)のビジネス活用法!