働き方改革の目的は事業主のため
admin働き方改革に伴う長時間労働の是正はすでに始まっていますので、皆さんも対応していかなければなりません。新型コロナの影響で忘れられてしまいそうです。
働き方改革は長時間労働を減らすことが目的と思われがちなのですが、それはあくまでも手段であって本当の目的は違うところにあります。
たしかに法の規制により労働時間の削減を促しているわけですが、それは同時に生産性の向上を求めています。労働時間削減下で成長していくためには、必然的に時間当たりの効率をアップさせなければならないということです。
従業員の皆さんが効率よく活躍し業績を維持したまま労働時間の短縮が進む、そんな会社には時間的制約のある人材を呼び込むことができます。つまり、育児や介護その他いろいろな事情により働くことを諦めていた優秀な人材が集まってくるのです。ますます生産性が向上すると思いませんか。また、こうした変化は企業イメージの向上にもつながり、業績に少なからず良い影響を与えることにもなるでしょう。
働き方改革は事業主にしわ寄せがきて大変という話をよく耳にしますが、これをチャンスととらえ前向きな視点で取り組んで頂ければと思います。
《 馬場 一成 ／ 特定社会保険労務士 》
