新事業で振り返るSNSの選定

今日、気軽で無料で始められることから、集客のためにSNSの活用が普及しています。特に、ネイルサロンや食品など「見た目」をアピールすることが必要な事業においては、Instagramが有効で遠方からの来客者も呼び込めた、という話をよく聞きます。

ところが、Instagramで集客できるノウハウを積み自信もついてきたことから、新規事業でも従来の事業と同じ方法で進めようとしても、十分な効果が得られないというケースがあります。

そこで何を提供するのか、ということを振り返ってみましょう。斬新なデザインの自家製ケーキを提供するカフェが、新規事業として遊休スペースを改装してカルチャーサロンに活用した例を出します。

 既存新規
事業内容自家製ケーキを提供するカフェカルチャーサロンの運営 (外部講師よる語学教室、コーチングなど)
強み個性的な商品開発力駅近の立地と外部講師との人脈
提供するものケーキ、コーヒー時間貸しの空間
伝えたいこと斬新なデザインのケーキ地域のコミュニティ

既存事業で、目に留まりやすい「斬新なデザインのケーキ」をPRするのでしたら、Instagramが有効だったと言えます。しかし、カルチャーサロンで、その空間をInstagramで発信するだけでは、不十分ではないでしょうか?

例えば、そのカルチャーサロンを使用する潜在客である講師をターゲットとしてアプローチする、またはイベントを企画して中を見てもらう、ということも考えるのであれば、Facebookが有効かもしれません。また、イベントや教室の魅力を発信するのでしたら、YouTubeで講師の人となりを伝えることも効果的です。

「伝えたいこと」の特性に合わせてSNSを選定していくことが大切です。それぞれのSNSで適切なコミュニケーション方法を活用して工夫することになります。

《 鈴木 香織 / 中小企業診断士 》