中小企業のDXはトップダウンで実行を！

2018年に経済産業省が「DX推進ガイドラインを発表して以来、日本でも「DX（デジタルトランスフォーメーション）」という言葉が広く知られるようになりました。
その一方で、「うちのような小さな会社には関係ない」とか「現場に任せておけばいい」と考えている中小企業の経営者は多いのではないでしょうか。

実は中小企業こそ経営者自らがDXを主導することが重要であり、成功の鍵となります。

DXの目的は業務効率化や人手不足の解消、競争力の強化など多岐にわたり、実際に効果をあげている企業も出てきています。
しかしながら、人手が限られている中小企業では、現場任せのボトムアップ型では「今まで通りで十分」「新しいことは面倒」といった声も根強く、変化への抵抗感が大きいのが現実です。

ここで必要となるのが、経営者が意志をもって明確な目標と方向性を示すことです。トップが本気で旗を振ることで、ようやく組織が動き出すようになります。

とはいえ、「何から始めたらよいのかわからない」「大きな投資は難しい」と感じる方も多いでしょう。そんな時には、まず身近な業務の困りごとをリストアップして、その課題をデジタルで楽にできる方法を探してください。
例えば、「請求書発行に会計ソフトを用いる」「勤怠管理をアプリにする」などが考えられます。このような導入事例が多いものから着手して、少しずつ改善の成功体験を積んでいくことが大きな変化への第一歩になります。

「変える」意思はあっても社内に詳しい人材がいない場合には、ネリサポの「デジタルサポート相談」をご活用ください。
具体的な進め方を一緒に考えていきましょう。

《 滝澤 暢／ 中小企業診断士 》