賃上げには「稼ぐ力」と「生産性向上」

令和7年度補正予算が12月16日に成立しました。

中小企業・小規模事業者等関連予算の総額は、中小企業庁の資料によると8,364億円で、既存基金活用を含めると1兆円を上回る規模になります。

さらに、区内の事業者様に関連がある「中小企業生産性革命推進事業」に注目してみると、『中小企業・小規模事業者の「稼ぐ力」を抜本的に強化するための設備投資等を通じた生産性向上を促進することで持続的な賃上げを実現』としています。

具体的な事業概要としては次の項目が挙げられています。
・小規模事業者持続化補助金
・中小企業成長加速化補助金
・事業承継・Ｍ＆Ａ補助金
・デジタル化・AI導入補助金
・賃上げや米国関税等に関するハンズオン支援

目新しい点は、「デジタル化・AI導入補助金」の名称が現れました。IT導入補助金が見当たらないことからすると、これに代わる新制度と思われます。その他はこれまで実施されている事業ですので、今後、制度・内容の充実が期待できます。

アンテナを高くして事前準備を進めることが重要です。この機会を逃さず活用してください。

《 早川昌宏 ／ 中小企業診断士 》