事業承継 出口戦略とPMI
さて、最終回の今回は、事業承継の出口戦略ともいえる、PMI(ピーエムアイ:Post Merger Integration、M&A成立後の統合プロセス)について考えたいと思います。
「M&A成立後の統合プロセス」と書きましたが、この考えは親族内承継・従業員承継をされる事業者様においても使える、いや使わなくてはならないと、私は考えています。少しお付き合いください。
経営者様にとって、事業承継を無事に行い、ひとまずハッピーセカンドライフを満喫されることは、これまで最前線で経営にたずさわれた人生のご褒美とも言えるでしょう。ただ、後継者様が無事にテイクオフできるように、もう少しだけ寄り添ってみてはいかがでしょうか。長い期間とは言いません。1年程度でも良いかと思います。その1年間を「PMI」の期間と定め、せっかくの事業承継の目的(例えば、円滑な業務の遂行、売上の向上など)を叶えるための期間としてみてください。
M&Aに関しては、プレPMI、PMI、ポストPMIという考えがあり、経営統合/事業引継ぎ、業務統合や業務改善などに寄り添い、後継者様の経営がスムーズになるお手伝いをする考えがあります。

【出典】中小企業庁「中小PMIガイドライン~中小M&Aを成功に導くために~」P.18 <PMIプロセスの位置づけ>より筆者再編
そして、このPMIの期間では、「経営統合」(経営引継ぎのイメージ)、「信頼関係の構築」(後継者様と従業員、得意先・取引先や金融機関などのステークホルダーとの関係構築)に努め、そして初めて「業務統合」(業務改善や業務改革を含む)が実現されます。このPMIを親族内承継・従業員承継にも活用してみませんか。
後継者の選定(入口)から後継者の初期支援・PMI(出口)まで完遂したこととなり、ハッピーセカンドライフが満喫できると言えるのではないでしょうか。ネリサポでは、事業承継に関するさまざまなご相談を承っております。お気軽にお問い合わせください
《 森 彦明 / 中小企業診断士 》

