求人票と異なる条件で雇い入れるのはアリ?

求人票には賃金や労働時間などを記載して、その内容を見た求職者が応募してきます。ということは、その条件のとおりに雇い入れなければならないということでしょうか?

求人票と労働契約でその労働条件が異なっていた場合の、昨年の裁判例では、「求人票記載の内容で労働契約が成立している」としています。

しかし、安心してください。実は、この裁判例の会社は、求人票と異なる労働条件で雇用するということを事前に労働者に伝えずに雇い入れていたのです。他の裁判例では、求人票記載の労働条件を明確に変更して求職者との間で合意するのであれば問題なし、としています。

即戦力が欲しくて月給ウン十万円なんて好条件を出し、応募してきた未経験の若者に光るものを感じて採用!でも、そんな月給はまだ払えないな、なんてこともありますよね。

そんなときは、労働条件の変更をきちんと説明してから労働契約を結ぶようにしましょう。

《 馬場 一成 / 特定社会保険労務士 》