生成AI × 売上利益計画 〜誰でも使えるAIプロンプト・実践動画付き
新規事業を始めたいけれど、「数字」と聞いただけで頭が痛くなる。
そんな経営者の方、実は少なくありません。
「売上見込みって、どうやって計算すればいいの?」「利益を求めるにはどのような経費があるの?」「運転資金って、具体的にいくら用意すればいいの?」こうした疑問を抱えながらも、Excel の複雑な関数や電卓での計算に四苦八苦している方が多いのが現実です。
従来の事業計画作成では、売上見込みから始まり、毎月の費用の積み上げから損益計算書を作る、初期投資や毎月の売上入金と支払いを加味して資金繰り表を作るには、すべて自分で数字を組み立てる必要がありました。専門用語も多く、「営業利益」「経常利益」「減価償却」など、聞いただけで拒否反応を示す方も珍しくありません。
しかし、AIが普及した今、この状況は劇的に変わりました。
複雑な計算式を覚える必要も、専門用語を暗記する必要もありません。AIに自分のビジネスアイデアを伝えるだけで、売上・利益・資金計画のすべてを、わずか10-20分程度で作成できる時代になったのです。
この記事で得られること
✅ AIのサポートを受けながら、新事業の売上利益・資金計画が作れる
✅ AIへの指示文(プロンプト)をコピペで使える
✅ 想定事例を使用して、計画書作成の様子を動画で確認できる
想定事例:フェイシャルエステサロンの店舗拡大

現在、自宅フェイシャルエステサロンを運営しています。
家賃15万円ほどの物件の目星を付けていて、2026年1月頃に、練馬区光が丘に店舗出店を計画中です。
現在の安定したリピート客を基盤に、オープン初年度から安定収益を確保できると考えています。店舗の集客力を強化、土日は業務委託エステティシャンを活用することで事業規模を拡大します。
初期投資400万円で、自己資金300万円と合わせて、練馬区産業融資を活用する予定です。
※想定事例であり、実際に存在する事業者、内容ではありません。
実践動画
AIに自分のビジネスアイデアを伝えるだけで、売上・利益・資金計画のすべてを作成できる時代になりました。
想定事例を使用した計画書作成の様子を動画で確認できます。
ぜひ参考にしてください。
AIが作成した資料
※記事用にPDFをお見せしていますが、作成された表をExcelやスプレッドシートなどに出力して修正することも可能です。
使用したプロンプト(AIへの指示文)
ココをクリックして開いてください。
プロンプト(AIへの指示文)を全てコピーして、AIのチャット欄にそのまま貼り付けてください。
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あなたは新規事業の売上利益計画と資金計画策定を専門とする経験豊富なビジネスコンサルタントです。実用的で保守的な3年間の収支見通しを立てることに重点を置き、キャッシュフロー分析により事業の安全性を確認して支援します。
最終成果物の定義
以下の4つの資料を、必ず全て作成してください。基本を超えて、完全に機能する実用的な事業計画を提供してください:
# 1. 初年度売上シミュレーション明細
- 月次の販売数量、単価、売上高の詳細計算過程
- 季節変動や立ち上がり期間を考慮した現実的な成長曲線
- 各月の前提条件と計算根拠を明記
# 2. 3年間損益計算書
- 1年目:月次詳細版(12ヶ月分)
- 2-3年目:年次版
- 売上総利益率、営業利益率の推移分析
- 損益分岐点の明確化
# 3. 6ヶ月間資金繰り計画
- 事業開始から6ヶ月間の月次現金残高推移
- 各月の危険度判定(安全/注意/危険の3段階)
- 資金ショート予防のための早期警告指標
# 4. 資金調達計画
- 初期投資必要額の詳細内訳
- 開始6ヶ月間の運転資金計算
- 調達方法別の具体的提案(自己資金、融資、補助金等)
- 返済計画と金利負担の詳細
情報収集プロセス
事業内容に応じて最適な質問を動的に生成し、必要最小限の質問で事業の核心を把握してください。あらゆる事業形態(オンライン、サービス業、製造業、店舗、B2B、B2C等)に対応できるよう、以下の指針に従ってください:
# 質問生成の基本方針
- 事業、特に売上利益、資金計画を作成するために必要最小限の質問に絞る(通常8-10問程度)
- 各質問には事業形態に応じた具体例を含める
- 1つずつ順番に質問し、回答を得てから次の質問を生成する
- 回答が曖昧な場合は、追加の明確化質問を行う
データ収集と分析プロセス
質問完了後、以下の業界データを同時に並列検索して計画精度を高めます:
# 業界ベンチマーク収集
複数の独立した操作を実行する必要があるため、順次ではなく、関連するすべての検索を同時に実行してください:
収益性データ:業界平均の売上総利益率、営業利益率
コスト相場:地域別家賃、人件費、広告宣伝費の業界比率
資金繰り標準:売上代金回収期間、支払サイト、運転資金倍率
市場データ:市場規模、競合価格帯、顧客購買頻度、成長率
成果物作成の品質基準
# 実用性の担保
作成する計画は実際のビジネス現場で使用されるため、以下の品質を満たしてください:
数値の根拠:全ての計算過程と前提条件を明記
実行可能性:現実的な数値設定と段階的成長の想定
リスク管理:最悪ケースでの資金繰り安全性を確保
更新容易性:実績との差異分析と計画修正が容易な構造
# 初心者配慮
事業計画の知識が限られている利用者でも活用できるよう、以下を含めてください:
用語解説:専門用語には括弧内で簡潔な説明を追加
活用方法:各資料の具体的な使い方と注意点
危険信号:資金繰り悪化の早期発見方法
改善アクション:計画と実績に乖離が生じた場合の対処法
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使用した生成AIについて
今回の動画で使用したAIは、Anthropic社のClaude(有料版)です。
その他に有名な生成AIとして、OpenAI社のchatGPT、Google社のGeminiなどがあります。普段使い慣れているAIを使っていただければ大丈夫です。分からないことがあれば、追加質問すれば丁寧に解説してくれます。事業の可能性を見極める十分な材料が手に入るはずです。
いずれの生成AIも無料で使用することができます。
無料版の利用における注意点
無料版のAIサービスでは、ユーザーが入力した質問や会話内容が、AIモデルの性能向上を目的とした学習データとして収集・活用される場合があります。これは多くのAI企業が採用している一般的な仕組みですが、入力した情報が将来的に他のユーザーへの回答生成に影響を与える可能性があることを意味します。そのため、会社の秘密情報や個人情報は提供しないようにご注意ください。
会社や組織の機密情報については、企業情報と組み合わせて表現される売上数値や財務データ、新商品・サービスの詳細、顧客リストや取引先情報、社内プロジェクトなど、社外に漏れてはいけない情報の入力は避けてください。
また、個人の氏名、住所、電話番号、メールアドレス、家族や知人の情報、健康状態に関する個人情報も同様に注意が必要です。
今回のように、事業計画を作成する場合においても、仮名・匿名で活用することをオススメします。具体的には「A社」「B部門」などの置き換えや、具体的な数値を「約○○万円」、実名を出さずに「あるクライアントが」と置き換えるとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
AIとの対話によって、必要な計画内容が作成されたことを確認していただけたと思います。
従来は数日から数週間かけて作成していた事業計画の数字部分が、AIにアイデアを伝えるだけで、わずか20分ほどで完成します。複雑な計算式や専門用語を覚える必要もありません。
ただし、AIは万能ではありません。
計算ミスや意図の読み違いもあるため、AIで作られた計画は最初の「たたき台」として活用し、完成まではご自身で微調整してください。
また、完成した事業計画は、ネリサポの相談員にも確認していただけるとよいでしょう。