今年度に賃金を上げた方は忘れずにチェック!設備投資に活用できる助成金
業務改善助成金は、ご存知でしょうか?
業務改善助成金は、一定の条件で賃金を引き上げた事業者に設備投資等の費用の一部を補助する制度です。
一定の条件とは、
・引き上げ前の事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が50円以内であること。
・賃金を時給30円以上増額すること。
です。
東京都であれば、最低賃金は1,113円です。したがって、それまでの事業場内最低賃金が1,163円以内の従業員がいて、その方に対して30円以上の増額を行えば申請対象となります。
また令和5年8月31日の改正により、令和5年4月1日から12月31日までに賃金引き上げをしていれば、賃金引き上げ後での申請が可能(事業場規模50人未満のみ)となり、申請のハードルが下げられています。
対象となる設備投資は、生産性向上に役立つ設備投資になります。
飲食店であれば、POSレジシステム、デリバリーサービス用3輪バイクの導入などが考えられます。
助成上限額は、賃金の引き上げ額と引き上げる従業員数により変わってきます。
申請期限は令和6年1月31日まで、事業助成金で行う設備投資の完了期限は令和6年2月28日となっていますので、早めのご検討をお勧めします。
今後賃上げを考えている、もしくは既に賃上げを行われた事業者の方は、この制度を活用した生産性向上についてご検討されてみてはいかがでしょうか。
この助成金の相談はもとより、どのように生産性向上を行っていけばよいかの相談まで、ネリサポでは対応しています。
ご興味があればお気軽にネリサポにご相談ください。
《 川村要一 / 中小企業診断士 》