アクション2:自社事業にあったクラウドストレージの選定
7月25日公開に続き、クラウドストレージの主なものとして次の4事例を示します。他にも、国内企業が運営しているシステムが多く存在しています。10数件のシステムを比較しているサイトがありますので、「クラウドストレージの比較」で検索してみて下さい。
ここで、クラウドストレージを利用する際の留意点を示します。
➀多くのサービスのセキュリティ強度は相当程度ありますが、その内容を確認する。
➁自社の利用シーンを検討し、機能がそのシーンに合致しているかを確認する。
➂費用対効果を評価し、適切なプランを選定する。ただし、当初は小さく始めること。
➃利用目的、利用データ、および利用ルールを定め、社内に周知徹底する。
<主要なクラウドストレージサービス>
1 Googleドライブ
個人用としてストレージ容量15GBまで無料で利用できます。オンライン環境下で編集できる主なアプリとして、Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、Googleスライド(Word、Excel、PowerPoint互換性有り)が用意されています。
有料プランには、個人用で100GB,200GB,2TB、ビジネス用で2TBのプランがあります。
また、チームで業務を行うための「Google Workspace」があり、4つの有料プランが用意されています。
2 OneDrive
Microsoftが提供しているサービスです。個人用として5GBまで無料で利用できます。
オンライン環境下での編集には、Word Online、Excel Online、PowerPoint Onlineを利用します。
しかし簡単な編集までで、マクロや図、グラフの挿入追加の編集は、パソコン内のアプリから行うことになります。
なお、Windows11/10には、OneDriveアプリが標準で実装されています。
有料プランには、個人用で100GB,1TB,1TB×6人、ビジネス用で1ユーザーあたり1TBのプランがあります。
3 Dropbox
Dropboxが提供するサービスで、2GBまで無料で利用できます。
「7つの課題」を完了していくと、最大16GBまで容量を無料で増やすことができます。
有料プランには、個人用,ファミリー用で2TB、個人事業主用で3TB、ビジネス用で5TBのプランがあります。 (→裏面に続く)
オンライン環境下での編集には、Word for the web、Excel for the webなどを使用します。
4 BOX
カリフォルニアに本社を置く会社のBOXが提供しているビジネス向けのクラウドシステムです。
日本国内では販売代理店52社が扱っています。
大きな特徴としては、有料プランであれば、原則ストレージ容量は無制限であることです。よって、大容量を必要としている規模の企業が採用しています。詳細は次のURL内をご覧ください。
https://www.box.com/ja-jp/partners/channel-program
《 坪田 章/ 中小企業診断士 》
◎クラウドストレージの選定にお悩みでしたら、ネリサポのデジタルサポート担当(毎週月曜日午後)にご相談ください!