悩ましいEXCELの属人化

表集計ソフトのEXCELは多くの企業団体で活用され、業務の効率化に貢献しています。長年進化をつづけ高度な統計処理も可能で、テンプレートの充実によりビジュアル面での見栄えも申し分ありません。関数やマクロを使いこなす人がいれば、データ量によりますが月次の定型業務も自動化が可能です。しかし融通無下に活用できるツールであるがゆえに、属人化しがちという弱点もあります。人事異動や離職などで担当者がいなくなると、たちまちブラックボックスとなってしまいます。

また、共同作業にも弱点があります。それぞれの人が慣れた入力方法で作業することにより、集計ミスなどが発生し修復に時間がかかることがあります。

組織で使いこなすためにはルール化やマニュアル作成といった標準化が有効ですが、まずはEXCELの限界をITリテラシーとして共有することが必要かもしれません。

《 小泉 謙治 / 中小企業診断士 》