適正価格の求め方
価格設定では、みなさん悩まれていると思います。
価格設定には、大きく2つの手法があります。
「マークアップ手法」と「顧客価値手法」です。
オーソドックスなのが、「マークアップ手法」で、コストを算定したのちに利益を載せて価格を設定します。
コストは仕入れなどの変動費に加え、家賃や人件費などの固定費を加えて計算します。
「顧客価値手法」は、顧客が価値を認める価格に設定します。
コストが安くとも顧客が価値があると認めれば高い価格での取引が可能です。
宿泊業では、繁閑の状況で宿泊料金を変動させるダイナミックプライシングが主流になっています。
ただ他業種では消費者感情を考えると導入しづらいのが現状です。
どのようにすれば顧客が適正と考える価格を調べることができるのでしょうかです。
顧客に聞いてみるのが一番ですが、どんなことを聞き、聞いた内容をどのようにまとめればいいのでしょうか。
適正価格を調査する手法としてPSM分析があります。
PSM分析は、ターゲットとする顧客に以下の4つのアンケートを取ります。
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1.高すぎると感じる価格:この価格だと購入することはないという価格はいくらですか?
2.高いが受け入れられる価格:この価格だと高いと感じるが、まだ購入を考えられる価格はいくらですか?
3.安いが受け入れられる価格:この価格だと安いと感じるが、品質に疑問を持ち始める価格はいくらですか?
4.安すぎると感じる価格:この価格だと、品質が悪いと感じ購入をためらう価格はいくらですか?
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これらの質問からなるデータを分析することで、消費者が商品に持つ価格感覚を把握し、適正価格設定に役立てることができます。
ぜひ、ご自身の商品/サービスの価格が顧客の考えている適正価格帯にあるか検討してみてください。
より具体的なアドバイスがご希望であれば、お気軽にネリサポの経営相談をご活用ください。
《 川村 要一 / 中小企業診断士 》