AIOの基本 - AI検索を集客の味方にしよう

「ChatGPTに聞いたら、同業の会社が出てきた。うちもAIに表示されるようにしたい」。
最近、そんな話を聞くようになりました。

こうした場面で出てくる言葉が「AIO」です。AI Optimization、日本語では「AI検索最適化」と訳されることが多く、ChatGPTやGoogleのAI要約といったAIの回答に、自社の情報が正しく使われる状態をつくる取り組みを指します。
※LLMO、GEOと呼ばれることもあります。Googleの検索結果の上に出るAI Overviewsを略してAIOと書くこともあります

SEO・AIO 検索結果の違い

SEOは、検索結果の上位に自社サイトを表示させる対策です。
AIOは、AIが答えを作るときに自社サイトが引用され、AIの答えの中に社名や内容が出る状態を目指します。

たとえば「練馬区でオススメの公園」を検索したとします。

検索結果では、下画像のように、練馬区の公園が紹介されているサイトを順番に表示しています。
検索したユーザーは、1つずつサイトを確認していくことになりますので、できるだけ上位に表示されて、クリックされることが重要となります。


一方で、AI Overviewsの場合は関連するページを集めて読み、その場で答えが表示されます。
サイトをクリックして見に行くことなく、求める答えが整理されて表示されています。

Google Search Consoleを見てみよう

Google Search Consoleは、GoogleAnalytics(GA4)と併用して使える無料ツールとしておすすめしています。

まず、Search Consoleのメニューを見てみると、検索パフォーマンスに、生成AIという指標を確認することができるようになっています。
2026年10月時点はベータ版という扱いです。

下記レポートでは、直近28日間でGoogle検索で表示された回数が表されています。
1日平均1000回、28日で28000回の検索結果表示がされていることが見て取れます。

一方で、同じ期間に生成AIから同サイトの内容が表示された回数が表示されたレポートです。
同じ期間で約6600回、AIに表示されています。
同じ28日間で比較したときに、Google検索結果の約20~25%が、AIによって表示されていることがわかりました。

まだまだ検索結果からサイトに流入する件数が圧倒的に多いですが、「いくつかのサイトをクリックしてサイトを回遊する」のではなく、「AIで簡易の答えを知ったうえで、より具体的な答えを探しにサイトを見に来る」ユーザーが増えてくることが予想されます。
つまり、AIに取り上げてもらったあとであれば、コンバージョンが高まる可能性があります。

実際、私のクライアントが運営するECサイトでは、検索結果からの流入と、AIからの流入の場合の購入率を比較してみると、AIからの流入の方が購入率が2倍近く高い、というデータが出ています。

今日からできるAIO対策の例

  • 自社の情報やサイトが生成AIによって表示されるか、Google検索やChatGPTなどに聞いてみる。
    「練馬区でオススメの◯◯店は?」狙ったワードで表示されるか現状分析をしてみましょう。
  • 社名や肩書きの表記を、自社サイト、SNS、Googleビジネスプロフィール、ポータルサイトで揃える。
    表記揺れがあると別会社とみなされてしまう可能性があります。AIに迷わせないことが大事です。
  • サービスページにある古い情報や間違った情報は正す。
    ハルシネーションの原因にならないよう、サイトの情報はいつも正しく最新の状態にしましょう。
  • Q&Aを充実させる
    AIはユーザーの質問に回答することになります。想定問答を作ってまとめておきましょう。
  • Google Search Console 、Bing Webmaster toolsに登録する
    ChatGPT検索やCopilotなどのAI検索エンジンは、Bingのインデックスや検索データを情報源として利用していると言われているため、Bing Webmaster toolsへの登録も有効です。

対策は未知数、効果は測りにくい

AIO対策はまだ未知数な領域です。かつSEO同様に効果を断定できません。
ただ、上記に挙げたような具体的な記載をする、Q&Aを入れる、情報を最新にする、表記を揃えるといったAIに迷わせない作業は、SEOにも、人が読むときにも役立ちます。
AIに引用される内容や頻度の変化を見ながら、着実に取り組んでいくことをおすすめします。

《 眞本 崇之 / 中小企業診断士 》