創業融資(出店資金)のタイミング

飲食店や美容室、エステサロン等、実店舗が必要な事業で創業する方は多いです。

以下は出店時の主な必要資金です。

  1. 物件の保証金
  2. 内外装工事代
  3. 設備・機器代

もしも出店資金を融資で賄う場合「どのタイミングで融資が入金されるか」という点を押さえておくと良いでしょう。

融資が入金されるためには、融資が「内諾ではなく、正式承認されている」必要があります。そのため「どのタイミングで正式承認されるか」という点が重要です。

ポイントは以下の2つです。

  • 賃貸借契約の締結
  • 許認可の取得

多くの金融機関では「賃貸借契約の締結後」に融資が承認されます。そのため1.物件の保証金は、基本的には自己資金で賄う必要があります。

一方で「許認可の取得」については金融機関によって対応が異なります。「許認可取得後」でないと承認とならない金融機関もあれば、「許認可取得前」に承認となる金融機関もあります。

そして、前者の場合は資金繰りに注意が必要です。「店舗が完成しないと許認可が取得できない」ケースがあるからです(飲食店の場合等)。この場合、2.内外装工事代(特に着工時の資金)や3.設備・機器代の支払タイミングを工事業者等と交渉する必要が出てきます。

「最終的に融資が入金されるタイミング」を金融機関に確認し、必要に応じて早めに工事業者等とも支払タイミングについて相談すると良いでしょう。

《 森川 泰裕 / 中小企業診断士 》