どのSNSを使うか

集客や情報周知のためのホームページの活用は当たり前になっていますが、顧客との関係強化という観点ではSNSの活用が非常に重要です。動画に特化しているYouTubeとTik Tokを除くと、SNSとしてはFacebook、Instagram、Twitterの3つが広く活用しやすいでしょう。写真や短い動画中心ならInstagram、短文のテキストと写真ならTwitter、年齢や性別など特定の顧客層を狙いたいならFacebookといった感じで、用途により使い分けることができます。また、それぞれのSNSの利用率は年代によって大きく異なります。例えば、50代では InstagramもFacebookもTwitterも30~40%ですが、10代では InstagramとTwitterが70%前後、Facebookは10数パーセントと大きな隔たりがあります。どのSNSが最も効果的かは、どんな人にどんな商品やサービスを販売したいかによって違ってきます。例えば、10~20代向けはTwitter、40~50代向けはFacebook、女性向けはInstagramが良さそうです。

ちなみに、LINEもSNSの1つで、どの年代においても利用率が非常に高いです。ただし、LINEはSNSとしてよりも、メッセージングアプリとして利用している人が多いでしょう。LINEの公式アカウントにはクーポンやポイントカードなど顧客向けの機能もありますので、特に個人向けの商品やサービスを販売している事業者にとっては有効な販促ツールになると考えられます。

参考情報: 「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 <概要>」 https://www.soumu.go.jp/main_content/000831289.pdf

《 岡本 麻代 / 中小企業診断士 》