補助金は「5W2H」で理解する!

現在、数多くの補助金が募集されています。各補助金の内容は「チラシ」や「公募要領」等に記載されています。しかしながら、特に「公募要領」はページ数が多く中々理解できません。一方で「抑えるべきポイント」を予め知っていれば、対象の補助金について理解し易くなります。そこで「補助金で抑えておきたいポイント」を5W2Hで整理しました。以下は重要度が高い順です。

①Why   (何のための補助金?)

補助金の意義や目的です。各補助金には目的があります。目的とは「どういった取組みを支援するためのものか」ということを意味します。「自社で行おうとしている取組み」と「補助金の目的」が合致しているか確認しましょう。

例:小規模事業者持続化補助金の目的

販路開拓等の取組やその取組と併せて行う業務効率化の取組を支援

②Who                 (誰が対象?)

補助対象者の要件です。具体的には、規模(従業員数や資本金)、法人格の種類、業種等の要件が定められていることが多いです。

③What                (何に使える?)

補助対象経費です。建物・内装工事・機械・システム開発・広告宣伝費等、対象となる経費は補助金によって様々です。また逆に「何に使えないか」という点も確認することをお勧めします。この点については、公募要領等に「補助対象外経費」といった項目で記載されています。少なくとも、補助を受けたい「主要な経費が対象外になっていないか」は確認しておいた方が良いでしょう。申請するかどうかの判断に大きく影響するからです。

④How much        (いくら補助してくれる?)

補助率(3分の2等)と補助金の上限額です。補助金を申請するためには、応募書類の準備や事業計画書の作成等が必要です。費用(手間)対効果を見極める上でも抑えておきたいポイントです。

⑤When               (スケジュールは?)

応募期限・採択予定日・事業実施期間(発注や支払を行える期間)が重要です。行おうとしている取組みには「いつまでにやりたい」という期限があるでしょう。その期限と補助金のスケジュールがマッチするか、確認します。

⑥How                 (どうやって申込むの?)

申請方法についてです。補助金の中には、インターネットでの「電子申請」でしか受付してもらえないものがあります(電子申請するためには事前にIDの取得が必要なものが多い)。

⑦Where              (どこに聞けば良い?) 

補助金を申請する際、分からないことが沢山出てきます。そのような時のために「どこに聞けば良いか」把握しておくと良いです。具体的には、各補助金には「事務局」が定められているので確認しておくと良いでしょう。もちろん、ネリサポでも相談は承っております。

《 森川 泰裕 / 中小企業診断士 》